Uzume第9回公演 『あの夏の飛行機雲』-永南高校バスケットボール部-
もしくは、わたしにとっての青春の話。
anonatunohikoukigumo.studio.site
こちらの舞台を見てきました。
見てきたっていうか、まあまあ当社比では回数行きました*1。この記事を書き始めた段階で公演日程折り返したところ&わたしの観劇予定の折り返し直前なのですが、既に終わるのが嫌でしくしくしています。
■公演前のこと
わたし、推しがこの作品に出ると発表されたときすっごくすごーく嬉しかったんですよ。代役じゃないし*2キャス変の後釜でもないし*3、ついでに何人か知っている出演者さんもいて、観に行くの楽しみだなって。
ただよく考えるとわたしスポーツもの別に好きじゃないし会場やたら駅から遠いし何か変な客席の構成らしいし……って、公演直前までの間に謎にテンション落ちていったりしたんですけど。
でも一応キャスト先行で1枚、その後に同担ちゃん*4に唆されて初日と大楽も買って。残りは初日あけて面白かったら~って思っていたのに、初日直前になんか思考することに疲れて行ける日程殆ど全部買っちゃったんですよね。愚かすぎる。
結果として、それでも足りなかったんじゃないかって不安になるくらいに楽しい舞台です。
■劇場について
劇場…っていうか倉庫タイプのスタジオでした。
周辺に物流倉庫と工場しかなくて最寄りコンビニまで10分ほどかかるし、そもそも駅から20分近くかかる。あと日によっては海風が強い。駅からの道は簡単だし歩きやすいんですけど、なんていうか普段なら絶対行かないような所ではありました。
新木場って乗換駅のイメージしかなかったんですけど、駅のトイレは綺麗めで空いててよかったです。けどJRだと高確率で夢の国へ行く・帰る人々にかち合うので少しだけつらい。
マチソワある日はロビーにキッチンカー来てて、この周辺環境に対しては流石に必要な福利厚生…となるなど。ケチャップで名前入れます♡みたいなのやってて面白い感じだった。やった(しかも俳優名とキャラ名で2回)。
客席は特殊な構成だったのですが、1列ごと結構な段差があったので見やすくはあった。そもそも最前でも舞台をやや見下ろすので、首肩の心配はなし。
ただ、普通にパイプ椅子に2時間は座るものじゃないです。マチソワは腰が大変になりました(ババア)。今回は結構な割合でB席(学生席・最後列)にいたので、恥を忍んで座布団持っていったりもしました…。そういえば学生席的なものって多分今までの学生生活で最初で最後な気がします。そろそろ学生じゃなくなるので。
正直ひとりで行くには徒歩長いし辛かったですが、行く日の半分くらいはフォロワーと一緒だったのでとても助けられました。
■物語について
観劇前は、こんなに登場人物いてしかも男だけで、覚えられるわけなくない?と思っていました。2.5じゃないから髪みんな暗いし。
けど公演始まってみたら、驚くほどするっと覚えられて。
多分、それぞれに物語上の与えられた役割があるからなのかなー。あとなんか足元の装備品?とかユニフォームじゃないときの格好が結構違ってた。
最初は、青春だねー王道ねーって思ってたんですけど、そのうちにふと、あれ、わたしってこの子たちの年頃に何してたっけってところに意識が行って。そこから色々考えて、以来観ていて劇中のそれぞれの人物の行動や想いと昔や今の自分とがリンクして勝手にべしょべしょしてました。
スポーツものだけど帰宅部の登場人物もいて、ダラダラ遊んでいるその子たちの日々も否定されなくて。簡単に言ってしまうと青春の形はそれぞれだし全部良いし何事であっても楽しみたいよね!的なお話なんですけど(流石に下手くその感想すぎるので、Twitterで #あの夏の飛行機雲 とかで検索してください)。
劇中で実際にバスケやるよ!って言うから何事かと思ったら、舞台上にハーフコートがあってそれを使用して試合してました。わたしはバスケまっったくわからないけれど、ゴール1個なのに見ていて違和感なかったのがすごい。
舞台なので演出上〈絶対に外さなきゃいけない場面〉〈できる限り入れなきゃいけない場面〉はいくつもあって、特に後者ものすごいプレッシャーだなって。実際外した回もあったけど、そこからの連携とかリカバリーも良かったです。
わたしの推しはまあまあ上手いって扱いの役だったので、シュートするたび観ていて勝手に緊張しました……。けど、一番沸いたのは推しが外したボールを他の人が入れてくれた瞬間かもしれない。あとボール入った中で印象的なのは、マチネのアフトで何気なーくスリーポイント決めたのにソワレのスリーポイント対決であっさり外したこと。決めるのそっちじゃなくない!?みたいな。あと楽日の試合中、シュート狙って投げた後すぐ「ごめん入らない!」って言ってるのが聞こえて、なんか本当に本気でやってるんだなーって実感しました。
試合始まってからどんどん汗かいていくのがわかるし、公演期間折り返し手前の時点で「太ももがpangpamg⭐︎」らしかったし(あの運動量なら当然)、アフターイベントで多分ちょっと怪我してるし、なんかやっぱり観ていて冷や冷やすることも多々ありました。だからこの形態を全肯定するのもなあ…と思わなくもないけれど、でも観ていて脳汁ドバドバしてたのも事実。演者の負担考えると今回の公演数でも限界だよなって思うけれど、楽日の試合観ていて「これあと5000兆回観ていたいなあ」って思うような、めちゃくちゃ楽しい演出でした。
劇中起きる致命的な悲劇は最後も変わらないけれどその上で後味の爽やかな話ではあるので観ていてつらくはないし、群像劇だから毎回個々の心情に思いが向いて、あと物理的に目が足りないので全体に繰り返し観ることに向いてると思いました。ただし劇場所在地は別。
■推しについて
塚本さん…というか、春山直樹くんについて。
いや、ほんと良すぎて初日後すぐからキャラ厨やってました。公演期間中、俳優名より多分3倍くらいキャラ名を口にしてた。
公演前のコメント動画で役について「尖ってる」みたいなことをおっしゃってて。どいうこと?と思ってたら想像以上にストレートに尖ってましたね。若さゆえ青くて、ストイックで一途なんだけどそれ故の周囲との温度差に苛立ちがちで。
前半だいたい怒ってて特に1度めちゃくちゃ怒鳴りまくる場面があるんですけど、そこが大好きすぎて毎回爆アガりしてました。それで気付いたんですけど、わたしはこの人の怒りの芝居は好きみたいです。最近配信で見たVAMP!も最高だったもんな…。情緒の未熟な男を演じるならもうわりと無敵な気がします。大問題はそうそういつも情緒の未熟な男の役やるわけではない*5ことだけど。
あとねー、顔が格好良すぎてどうしました?!?って感じでした。いや格好良いの当たり前ではあるけど、最初に出たビジュの段階だと超虚無顔だしただのつかもとりょうじゃん…みたいな感じだったので……。劇中1番多い真面目でひたむきな表情も、1番好きな怒った表情も、戸惑いも、悲しみも、あとごく稀に見える柔和な表情も、ぜんぶ顔が良すぎて困りました。一生見ちゃうもん。でもやっぱりブロマイドはそこまで…って感じなので悲しいです。はい。
あと、ハーフパンツの下にレギンス履いてることもあって信じられないほど脚細くて最初心配になりました。脚自体は太腿まで含め死ぬほど見た筈なのに。でもユニフォーム姿になったときの肩や腕が、細いのだけれどわりと精悍に見えてすごく良かったです。
あと普通にとても運動神経良かった。まあわたしはバスケの得点に種類あることさえ知らなかった人間なのでろくな感想はありませんけど。
■わたしにとっての青春の話
青春って?という話題になると、わたしはいつもミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン 青学vs比嘉を挙げます。高校時代の思い出を聞かれた際も同じ。
3rd比嘉公演のころはこのブログの前身(現在非公開)を使っていてそこではボカしていたけれど、当時わたしは高校生でした。片田舎の高校生でおたくで、そんなわたしがいちばん必死に過ごしたのが、3rd比嘉公演の特に東京凱旋期間で。
必死だ何だの詳細はナイショですけど、まあ単純に自分にしては回数も行ったりだとかそういう感じです、はい。期間中すごーくしんどいこともあったけれど、なんか全部大楽終わったら消えちゃって、夢みたいな日々だったんですよね。
今回の観劇で最初にあの日々のことを思い出したきっかけは、大変恥ずかしながら推しの肩です。ユニフォームから覗く肩。比嘉中のキャストのおたくをしていたあの頃、当時の推しの肩から腕にかけてのラインが世界一綺麗だと思っていました。ていうか正直今もその認識のままなんですけれど、でも当時の推しの次くらいには、推しの肩もかっこよかったー!(お花畑)精悍なかたちの肩に汗が光っているのを見て、わたしはこの格好良さを知っている…って、4年強前を思い出したんです。
運動部どころか週1しかない文化部のだる部員だったし、勉強もろくにせずただアルバイトとおたくだけをしていたし。別に友達も特別多くはなかったし。劇中の帰宅部の子よりちゃらんぽらんしてました。
でもそんな頃を、今も全然後悔していないし精一杯楽しんだなって思うんですよね。
観劇を通じてそんな楽しい思いをできて、また違う観劇でそのこと思い出して。これからもきっとふとした瞬間にあの日々のことを思い出すし、今回の観劇もそのときには思い出される記憶になっているんだろうな。この歳でまだそうやって強い思い出をもらえるのは、本当に現場に感謝です。
リアルタイムでどんなに辛くても嫌なこともあっても、後から思い出すときには都合良くきれいになってくれちゃうのが青春なのかなあって、観劇していても思いました。
春山くんなんてあーんなにみんなに苛々して強い言葉も使っていたけれど、でも劇中ラストの同窓会のシーンではあんなに普通に楽しそうにしていたもんなあ。
今回の観劇の記憶を次に思い出すのはどんな時なのだろうね。そのときにはこの日々のことも青春だったー!って言ってるのかな。メンタルは一生JKなので。
■そのほか
だらだらまとまりなく書いてたら、なんか意外と日にち経ってました。そうこうしてる間に劇場掲示の応援グッズは返却されるし、推しにはファンクラブなんてものができるらしいです。びっくりー!
何がびっくりって、普通に入る気でいる己にです。いやこの記事でもさんざん推しって言ってるから今更なんですけど、わたしはそう真面目にかれを推してるつもりもなくて。
元はただ最推しを演じた人ってだけだったし、どちらかというと不満のほうが多かったし。でも綺伝でビジュに少し陥落し、最推し関連すこし暇だから暇つぶしに推そうってなったんですよね。なので年内で終わり*6かなーって思っていて。
でもファンクラブのトップ画面?のお写真があまりに好きなので、顔見てスキー!ってなる間は多分ゆるゆる推すんだろうな。
幸いにもわたしには最推しがいるので、俳優関連で他のおたくと比較して負けてるなーって思っても「でもメインじゃないもんな…」という言い訳ができるんですよね。なので自分を追い込まず他人に迷惑かけず、明るく朗らかにおたくしたいです(所信表明)。